デンマーク留学記

コペンハーゲン大学で研究インターンシップしてます

食事〜食材編〜

食事〜食材編〜

デンマークは世界最高レベルの物価の高さで有名であり、コンビニを含め、外食は非常に高くついてしまう。つまり、学生は毎日自炊をしないとやっていけない。

私は、昼間は学食、朝夜はテキトーに自炊というスタイルだが...

デンマークに来て約1週間、すでに米不足が甚だしい。学食には米らしきものはあるのだが、パサパサしていて美味しくない。というか、あれは米ではない。

あの味と食感をたとえるならば、無人島0円生活でよゐこが小麦粉をちねって作った米らしきもの...。パサパサしているだけでなく、妙に小麦粉っぽいんだよなあ。

 

スーパーにはもちろん米は売ってないだろうし...あっても鍋でご飯を炊くのは大変だし。日本から持ってきた即席飯は3つしかないので、大事に食べるよう…

とかなんとか考えていたのだが、

なんと!スーパーで米が売られていた!

しかも結構種類豊富。

パック式でお湯で炊けるものもあったので、試しにそれを買ってみた。どうせなら…と普段食べることのないタイ米ジャスミン米を購入。

しかし、これが炊いてみるとなかなか湯加減が難しい。加熱が足りなかったようで...

初回の出来は、「おかずの味を中和するだけの存在」でしかなかった。まだまだ「単体で主役を張れる存在」には程遠い。とはいえ、残った冷ご飯を使ってチャーハンを作るとちょうど良い感じに。タイ米はパラパラしているのでチャーハンに適しているようだ。

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ジャスミン米はタイ米の頂点に君臨する存在らしい

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袋ごとお湯に浸して炊く

 

 

さて、こちらは、コペンハーゲン中心地でたまたま見かけた市場で安売りされていた苺。

一見して日本の苺と変わらない見た目で、甘美そうな顔をしておきながら、見掛け倒しで全然甘くなかった。デンマークの苺が元来こういうものなのか、はたまたジャム用か何かの品種だったのか...。しかも真っ白いカビが生えているものもあって幻滅した。

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見掛け倒しの苺

意外と安くて驚いたのは、バナナ。一本あたり2DKKで売られていた。しかもちゃんと甘くて美味しい。これは毎日一本食べたいレベル。

 

デンマークのスーパーで常々感じるのが、みんなテキトーだな!ということ。

包装が雑で中身が漏れていたり(瓶でも漏れていたりするから驚き)、埃のかぶった商品が平気で並べてあったり、野菜や果物はよく選んで買わないと品質がよくないものも多いし...などなど。

良くも悪くも、日本みたいな客が神様みたいな観念はまったくないだろうし、細かいことは気にしないし...誰も文句を言わないからこそ、なんだろうなあ。

日本のクオリティの高いサービスは、日本人のワーカホリックぶりにもつながっている思うので、一概にはいいとは言えないけれど。

でも、やっぱり、日本は快適だよ。

 

食事については、まだまだこれから学ぶことも多い。確かに物価は高いのだが、ものによっては日本よりも安く売られている商品もあるということがわかってきた。

とりあえず私は米が手に入ることがわかったのでしばらく安泰。

 

最後の写真は Nørreport Station の近くの生鮮食品店にて撮影。

次回はそのNørreport Station 周辺を散策した話などを書けたら...と思う。

 

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デンマークのスーパーマーケット事情~決済方法はどれがお得?~

デンマークのスーパーマーケット事情

~決済方法はどれがお得?~

私の滞在している場所の近所のスーパーマーケット(føtexという名前のお店)には、食料品だけでなく日用品、洋服なんかも売られていて大抵のものはここで揃えられる印象。ただ、デンマークは日本と比べると基本的には物価がかなり高いし、すべてデンマーク語での表記なので読み取るのに苦労する。私はグーグル翻訳のカメラ入力でリアルタイム翻訳を利用しているが、精度は低いので参考程度にしかならない。

 

まず入ってすぐ目に付くのは、入口専用ゲート(USJとかディズニーランドの入り口にあるやつに似ている)。これがあるせいで逆走はできない。何も買わない場合も出口専用ゲートから出る。

それから、カゴとカートが一体化したものが結構メジャー。この発想はなかったなあ。

 

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キャスターと取っ手つきの買い物カゴ

 

日本と大きく違うのは、牛乳。種類が豊富で、乳脂肪分が低いもの方がメジャーらしい。購入するときにはパッケージとよく睨めっこしないといけない。日本の生乳100%とほぼ同じものは、写真左手の乳脂肪分3.5%のもの。右手のKærnemælkと呼ばれるものは乳脂肪分0.5%と表記されており、味と見た目は甘くない飲むヨーグルトだった(紅茶やコーヒーに入れると分離する)。いわゆる牛乳を求めているのなら、これは買うべきではない。

ありがたいことにデンマークでは牛乳は比較的安い。

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左がSødmælk, 右がKærnemælk 

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ずらっと並ぶ多種多様な牛乳


ちなみに、この小さい牛乳は大学のコーヒーマシンの横に置いてあって無料で手に入るもの。0.5%FATと書いてあるから低脂肪牛乳。日本だとこういうときに置いてあるのは牛乳ではなくて、コーヒーフレッシュとかいう名前の油と水などの混合物...。デンマークを見習って牛乳を置いてほしいものである。

 

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形がかわいいポーションミルク

 

会計の仕方も少し違う。かごから商品を取り出して、ベルトコンベアーの上に置いていく。そして、前後の人の商品と区別するために仕切り板を置く。この作業を自分でしなければいけない。その後、店員がバーコードを読み取って集計してくれるのは同じ。そして、基本的にはビニール袋は有料もしくは置いていなかったりするので、マイバッグを持っていく必要がある。スーパーをはじめとして、クレジットカード払いが圧倒的に多い。現金で払っている人をまだ見たことがない。

 

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セルフでベルトコンベアーに乗せた図

このお店に関して言えば、なんとJCBカードApple Pay払いができた。

 

ここで、海外での決済方法について記録しておく。

海外でのクレジットカード払いでは、両替手数料と海外事務手数料がかかる。両替手数料は国際ブランドによって、海外事務手数料はカード会社と国際ブランドに基づいて定められている。MasterとVISAの両替手数料はそれぞれ以下のサイトで計算できる。JCBのサイトにはDKK(デンマーククローネ)のレートは載っていなかった...。電話すれば教えてもらえるんだろうけど。ちなみに、JCBの場合は決済明細が確定すると、換算日とレートが明記されるので、そこから両替手数料の逆算はできる。

 

Master

https://www.mastercard.co.uk/en-gb/consumers/get-support/convert-currency.html

 

VISA

usa.visa.com

 

JCB

www.jcb.jp

カードによってはポイント還元率やキャッシュバックのキャンペーンが異なるので総合的に見てどれを使うのが得なのか判断する。 

さらに脱線すると、海外でのクレジットカード払いは上述したような手数料がかかるので、一番お得な決済方法ではない(20%キャッシュバックキャンペーンなんかがあれば話は別だが)。

ではどうするのがいいのかというと...現地でキャッシングカードを使って現金を引き出してその現金で支払うのが一番お得。キャッシングカードによってはネットで繰り上げ返済ができるので、ほぼ手数料がかからない計算になる。その代わり、繰り上げ返済を忘れるとその分だけ利子を取られるし、ATMでカードが吸い込まれる危険性もある(海外ではそんなに珍しいことではないらしい)。またカードの種類によっては、ATM利用手数料がかかることもあるので注意が必要。まあ私はキャッシング専用のカードを作ったものの、キャッシング枠を増額できなかったので無用の長物となった。

また、銀行などで日本円を現地通貨に両替してもらうこともできるが、これが一番手数料が高い。現地で両替するほうが日本で両替するよりはまだマシらしいが、それでもクレジットカードの手数料の比ではない。したがって、日本であらかじめ両替する額は、それを踏まえてよく考えるべし。

そして海外でクレジットカード払いをする際に絶対に気をつけることは、現地通貨で決済すること。日本円を選択してしまうと、その店の独自のレートで換算されてしまうのでぼったくられるらしい。

クレジットカードを挿入して支払うタイプなら、大抵はPINコードを入力する前にどの通貨で決済するのかを聞かれる。しかし何も聞かれないこともあり、これがどういう違いによるものなのかがよくわからないのだが...私の場合は、後から領収書を確認すると、聞かれていなかった場合にもちゃんと現地通貨になっていた。

 

 

最後に、ペットボトルや瓶、缶飲料について。リサイクル意識が高く、購入したときに容器の料金が上乗せされており、リサイクルボックスに投入することで返金されるシステムが一般的。だから、スーパーには空になったペットボトルなどを回収する機械が設置されており、そこに使用済みペットボトルを入れると、その店での割引サービスが受けられる券がもらえるらしい。

下図のマークの種類によって、返金金額が異なるらしい。

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リサイクルシステムの掲示

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この機械にペットボトルを入れる

とりとめのない内容になってしまった。

次回は、今回書ききれなかった食事について。

それでは、また後日。

 

日常~大学周辺~

日常~大学周辺~

先日、コペンハーゲン大学周辺で一番高いという建物に連れて行ってもらった。このビル、無料で誰でも入れる。コペンハーゲン大学の施設の一つらしく、案内地図がプロジェクションマッピングされていたり、至る所に音響マイクが天井からぶら下がった講義室があったりと、最新システムが数多く導入されていた。しかしその高さはわずか15階

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建物内から撮影, 球のオブジェが並んでいる

本題から逸れるが、日本でいう1階がデンマークでいう0階。デンマークだけでなくてヨーロッパがそういう考え方らしい。それからエレベーターには「閉」ボタンがない。日本人はせっかちなんだよな...かくいう私も「閉」ボタンをすぐ押す派なのだが。

この日はあいにくの天気でちょっと残念だったが、北欧テレビドラマシリーズ『ブリッジ』(原題 :Bron/Broen)で有名なブリッジを見ることができた。スウェーデンデンマークを結ぶ橋で、デンマーク語では Broenと言うらしい。本場の発音を聞かせてもらったが、やはりデンマーク語は難しい。

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最上階からの景色, 右奥に微かにブリッジ(Broen)が見える

コペンハーゲンは天気の移り変わりが非常にはやい。雲の動きがはやいみたい。

だから天気が悪いといっても、降ったり止んだりを繰り返すので、タイミングを見計らって移動した。というか午前中は雨が降るとは思えないほど晴れていたんだが。

そんなんだから、天気の予測はほぼ不可能。傘は常に持ち歩くべきだし、待っていればそのうち止むという意味では傘は要らないかもしれない。

 

できるだけ短くても逐一更新したいとは思っている。それでは、また。

 

 

空港・入国の覚書き~ヘルシンキ空港経由~

空港・入国の覚書き

 

フィンエアーを利用してヘルシンキ経由でデンマーク入り。深夜便を予約したので、関西空港で時間をつぶすことに(その1)。フィンエアーでの空の旅は計12時間(その2)。フィンランドおよびデンマークを含む全28か国(うろ覚え)はシェンゲン協定を結んでいるので、これらの国を行き来する際には入国審査がない。つまり、シェンゲン非協定加盟国から加盟国へと移動する際に一度入国審査を通れば、そのシェンゲン協定加盟国から別の加盟国への移動の際には入国審査はない。私の場合は、日本ーフィンランドデンマーク という経路で移動したので、フィンランドで入国審査を受けた(その3)。デンマーク入国は特に問題なし。空港で無料で手に入ると聞いていた lycamobileのSIMカードは、残念ながらなかった(タイミングによるみたい)が、運よく別の場所で発見できた。

 

その1

関西空港はありがたいことに無料wi-fiが飛んでいる。

空港に到着してから知ったが、手荷物の機内預け入れは出発時刻の3時間くらい前から可能らしい。到着した時間は18時過ぎ...22時過ぎまでスーツケース2つも抱えてウロウロするのはしんどいので、KIX エアポートラウンジ(第1ターミナル2F)で5時間くらいくつろぐことにした。

ラウンジの利用料金は、KIX-ITMカードを提示すれば半額。このカードは第1ターミナル2F中央南側のカウンターで発行してもらえる。事前にオンライン申請しておけば、当日カウンターに行って受付番号を伝えるだけで即発行してもらえる。

手数料も維持費もかからない。しかも空港内の加盟店では割引が効いたりするし、フライトポイントも貯められる(私は貯め忘れた)ので作って損はしない。

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KIX-ITM カード

  

KIX エアポートラウンジの利用料金は公式サイト参照。

私は個別ブースを5時間くらい利用して(カード提示で)1500円ちょいくらい。

 

フリードリンクや漫画・ネット利用もできてシャワー室(別途料金)もあってかなり快適。安いネットカフェに近い感覚(ネカフェ行ったことない人が言うのも変だが)。関空で時間を潰すとなったら利用すべき。ちなみに少しだけフードメニューもあって、醤油ラーメンを注文してみた。通っている大学の学食より安くて味は学食と同じくらい。

 

 その2

フライト時間は計12時間。

フィンエアーのエコノミークラスも、オンラインチェックインをする際に座席指定ができる。オンラインチェックインは搭乗時刻の36時間前から可能。

当日チェックインのカウンター(長蛇の列)に並ばなくて済むので、絶対にオンラインチェックインがおすすめ。ただし、ここで座席指定を逃しても、空港で搭乗券を発行してもらうときに座席に空きがあれば変更可能。

当日は手荷物預け入れの列に並び、パスポートとビザを見せるだけであっさり搭乗券を発行してもらえた(事前オンラインチェックインのQRカードやe-ticketの提示は求められなかった)。

手荷物検査でも荷物をカゴに乗っけて、本人は金属探知機?に入って終了。うっかり腕時計をつけっぱなしで入ったがそのまま続行可能だった。液体類を分ける必要もなかった(これは入国審査のときも同じ)。

 

出国審査後、シャネルやスタバなどのお店が並んでいたが、時間が時間なので全て閉まっていた。しかし、自動販売機や、ゲート付近にはファミマがあるので飲み物くらいは購入できる。

 

Airbus A330-300 の機内は結構綺麗。アメニティは、水(クリスタルガイザー、めっちゃありがたい)とクッションとブランケット、イヤホン。クッションとブランケットはマリメッコ印。わかりにくいがクッションとブランケットは紺色で統一されている。

映画のラインナップは新しい作品が少ないのが残念だった。『アクアマン』は気になったが、せっかくなので今後わざわざ借りてまで観ることがなさそうで(超失礼)、かつまだレンタルの始まっていない『アリータ:バトル・エンジェル』にした。吹き替えはなかったので英語字幕に挑戦。この作品は雰囲気でもわかるストーリーだったこともあり、あまり問題はなかった。

 

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エコノミークラスのアメニティ

 

26時半頃(日本時間)に一回目の食事。ハンバーグとドライカレーのどちらかを選択できる。

飲み物は音に聞くフィンエアー名物、ブルーベリージュースにしてみた。

思っていたドライカレーとは異なり、ホワイトソースがかかっているのもあって、ほぼカレー風味ドリアだった。ハンバーグの場合にもごはんが入っていたが、いずれにしてもおにぎりは付属しており、ご飯はダブルブッキング。

 

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ドライカレー, 至る所にマリメッコ

 

現地時間27時半(日本9時半)頃に二回目の食事(朝食?)。見た目の割りに結構おいしかった。あまりお腹が空いていなかったことが残念。

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朝食, 意外と濃い味

 その3

ヘルシンキ空港で入国審査。

結論から言うと、あっさり通過できた。入国審査官はいずれもフィンランド人(だと思うが)で、着用している制服がかっこいい(スウェーデンの警官?警備隊?の制服みたいな感じ)だけでなく、白人の美形揃い。どの審査官の列に並ぶかは選べると聞いていたが、実際にはフォークならびで空いたところから並ぶように職員に指示されるので選べなかった。私の担当はおっとり系のお兄さん。しかし愛想をふりまくタイプではなかった。何をしに行くのかと、滞在期間を聞かれ、ビザを渡すと無言で目を通し、パスポートに判を押されて終了。

 

ヘルシンキ空港ではムーミングッズやショップを多く見かけた。乗り継ぎ時間は長くはないので、じっくり見ることはできなかった。しかし一瞥した限りでは、水0.5 Lでだいたい300円くらいとかだったから...とにかく物価が高い。荷物も増えるので帰国するときにじっくり見たい。

 

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至る所にムーミン

その後、デンマークへの入国は特に問題なし。

空港で手に入ると聞いていたlycamobile のSIMカードは、残念ながら無料のものはなかった。仕方なく10DKK分がtop upされているものを購入したが、後で街を歩き回った際に無料のものを発見。コンビニとか量販店ではなくて、個人経営の店に置いてある印象。

 

デンマークでの生活はまた後日...。

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デンマーク留学 最初の関門 〜滞在許可申請・取得が間に合わない?〜

今年(2019年)の9月から4ヶ月ほどデンマークに留学することになりました。

91日以上の留学期間には、滞在許可証 (Residence Permit) 所謂ビザが必要です。

私は今回、デンマークビザの中でも「インターン」という種類のビザを取得しました。

備忘録として取得手順について記録しておきます。

 

ビザ取得に関して注意すべきことは、次の2点。

その1

ビザは国によって種類も申請手順および申請場所、手数料などが全く異なる

また、一口にデンマークビザと言っても何種類もあります。留学の場合はどの種類のビザを取得する必要があるのか、予め留学先の大学などに確認をとって、コースや目的を明らかにすることが大事。

当初、安易に学生ビザでいいだろうとST1という種類のビザを取ろうとしていた。しかし、向こうの大学に書類の記入を依頼すると、授業を受けずに研究のみを実施する場合はST1ではなくInternshipという扱いでPR3を申請しろとの連絡が来た(先に申請料を払わなくてよかった…)。

ちなみに申請費用がPR3の方が圧倒的に高かった。ST1でも3万円くらいするので高いと思っていたが、PR3は5万円ほど…。地方勢にとっては東京に行くのも大変なのに…ビザ取得は馬鹿にならない。

 

その2

最新の情報を手に入れる

そもそも、デンマークが日本人の滞在先としてあまりメジャーではないということもあり、一般の人が発信しているデンマークビザの情報の絶対量が少ない。「デンマーク ビザ 申請」などで検索すると、ブログやデンマーク大使館の古い情報などばかりがヒットする。

私も騙されたうちの一人だが、「ビザの申請には東京の大使館に赴く必要がある」という情報は2019年現在、間違っている。

現在、大使館や名誉大使館はビザ申請および発給には関与していない(最終的にビザに関する通知書が届くのは大使館だが)。2019年1月から、ビザ発給業務はVFS Global社に外注化されたらしい。というわけで申請予約は下記サイトから↓

日にちだけでなく時間まで簡単に指定予約できる!

www.vfsglobal.com

 

 

さて、ここからは

申請手順について

デンマークのPR3についてのみ記載するが、デンマークビザの場合には大筋としては同じような手順だと思われる。

 

まずは…

デンマークビザのサイトで申請フォームを確認する。

下記URLからサイトに跳べる。

New to Denmark

www.nyidanmark.dk

申請するビザを選択すると、その申請フォームを手に入れることができる。すべて英語だが、このサイトにすべての情報が記載されている。

ビザの種類によって発給にかかる期間が異なり、その期間についての記載があるので要確認。加えて、2か月かかるなら2か月前に申請に行けばいっか~と考えていると、間に合わない可能性あり(詳しくは後述)。

 

申請手法としては、オンライン申請とペーパー申請の2種類が選べる。

これは後から隅々まで読んで確認してわかったことだが、オンライン申請の方が早いみたい。

オンラインの場合に注意すべきことは、書類を申請してから2週間以内に生体認証を取りに行く必要があるということ。上記の東京のビザ申請センターで予約が取れることを確認してから…の方がいいだろう。

オンラインだと申請の追跡などもできるようなので、今から考えるとオンラインの方がいいと思う。

 

まずは、取得したいビザのcase IDを取得する。このとき、パスポートが必要。

取得したIDを入力してから、申請費用を振り込む。私はクレジットカード払いにした。費用がDKK(デンマーククローネ)で表示されているため、実際に日本円でいくら支払ったのかは、カード決済が決定するまでわからなかった。一応、なるべく円高な日?を狙ってはみたが…

引き落とされた額は、両替手数料・海外事務手数料併せて1DKK=16.63円くらい。当時の為替レートが約16.3円だから、併せて2%くらい上乗せされていた。まあそんなもんかな?

あと、このときの支払い領収書を忘れずにプリントアウトしておくこと。申請必要書類の一つなので。

 

その後は、申請フォームを埋める。

申請フォームは2つのパートから構成されている。オンライン申請の場合には、最初に受け入れ側(向こうの大学)が記入する必要がある。その後、受け入れ側からそのパスワード・IDを教えてもらい、それを入力することで残りのapplicant パートを記入することができるようになる…という流れ。

私はペーパー申請を選んでしまったので、向こうの大学から記入済みのpdfファイルおよびWordファイルを送ってもらった。

 

記入が終われば、あとは必要書類を携えて東京の申請センターへ行くだけ!

必要書類の一つであるパスポートの全ページコピーは、記載がなかったためモノクロコピーとカラーコピー(こちらはスキャンしたものだが)の両方を持って行ったが、センターの職員はあまり詳しくないようで、どちらも受け取ってもらえた。

また、センターで提出した紙媒体の書類は、結果通知とともに戻ってくるのかと思いきや(充分レターパックに入るだろ...と思うのだが)、いずれも返却されなかった。重要な書類は提出前にコピーやスキャンをしておく方がよい。

 

センターの住所などは下記参照。

〒105-0014

東京都港区芝1-4-3 SANKI芝金杉橋ビル4F

合同会社VFSサービシズ・ジャパン

デンマークビザ申請センター

 芝公園駅から徒歩10分もかからないくらい。

大通りを挟んでタリーズコーヒーの向かいのビル。

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SANKIビル全貌

 

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VFSビザ申請センターは4F

 4Fまで上がってエレベーター前の廊下で待機。

予約時刻の約15分前に呼ばれて入室。

軽いボディチェックを受けた後、担当者に書類を渡して、生体認証登録および写真撮影をして終了。30~40分くらいで終わった。

申請センターでの手数料が3980円、

さらに書類やビザなどの郵送料金として2000円レターパックプラスなのに!!!)を支払った。東京まで自分で回収しに行くことも可能。

申請手順は以上。あとは結果通知を待つのみ。 

 

ビザ取得が渡航日までに間に合わない!?

私の場合はペーパー申請だったため、データがデンマークに届くのに時間かかってしまった。6月24日にセンターにて申請したが、デンマークに届いたのは7月2日だったらしい。発給期間はデンマークに届いてからカウントが始まるし、デンマークから日本に通知を送るのにも時間がかかる...これは完全なる誤算だった。このような事態に備えてもっと早めに申請しておくべきだった。どこかのブログで早めに申請することで後回しにされるという情報があったが、これは古い。結局、発給にかかる期間+1か月弱はみておいたほうがいいかも。余裕をもっての申請をお勧めする。

ビザ発給が出発日までに間に合わないとなると、入国審査が危うい。購入している往復航空券はもちろんビザフリーで滞在できる90日間をオーバーしているので、入国を拒否される可能性がある。色々調べたが、ビザフリーで入国した後(日本国籍保持者はビザフリーでの入国および90日以内の滞在が許されている)、取得したビザに変更することが不可能ではなさそうだったが、そもそも片道航空券で入国審査を切り抜けられるかどうかは博打。入国したあとどのように変更手続きをするのかも不明だった。

 

VFS申請センターに確認したところ、デンマークからの結果通知はまず東京のデンマーク大使館に届くらしい。そしてVFSセンターの職員が大使館にその確認・回収に行くのは毎週月曜だけ。結果通知が届いている人には月曜中にメールで連絡、適宜郵送という流れ。いつ結果通知が届くかなどについてはセンターに問い合わせても回答は得られない。

デンマーク移民局にメールで問い合わせると、個人的な質問なので電話しろ、とのこと。仕方なく国際電話で今の状況を確認しようと問い合わせたが、待ち時間だけで20分くらい浪費した。しかも向こうの英語が聞き取りにくいわこちらの英語をちゃんと聞き取る気もあまりないわ...とにかく対応が不親切なので、有力な情報は得られず。デンマーク側が申請データを受け取ってから目標期限内には結果を郵送する、と言い張るだけ。ちなみに自分のCase order IDを伝えると、データ受領日は教えてもらえた。

最終的には、デンマーク大使館にメールで結果通知が届いていないかどうか(英語で)問い合わせたところ、届いている、との返信がもらえた。(デンマーク大使館は現在、ビザに関する問い合わせを電話では受け付けていない。)

というわけで、なんとか渡航前に滞在許可を取得できた。よかった...。

 

ちなみに、送られてきた滞在許可証は、文書3枚だけ。

果たして、こんな原本とコピーの区別もつかないような紙きれで入国できるのか...?

無事入国できたら、更新します。