デンマーク留学記

コペンハーゲン大学で研究インターンシップしてます

デンマーク留学 最初の関門 〜滞在許可申請・取得が間に合わない?〜

今年(2019年)の9月から4ヶ月ほどデンマークに留学することになりました。

91日以上の留学期間には、滞在許可証 (Residence Permit) 所謂ビザが必要です。

私は今回、デンマークビザの中でも「インターン」という種類のビザを取得しました。

備忘録として取得手順について記録しておきます。

 

ビザ取得に関して注意すべきことは、次の2点。

その1

ビザは国によって種類も申請手順および申請場所、手数料などが全く異なる

また、一口にデンマークビザと言っても何種類もあります。留学の場合はどの種類のビザを取得する必要があるのか、予め留学先の大学などに確認をとって、コースや目的を明らかにすることが大事。

当初、安易に学生ビザでいいだろうとST1という種類のビザを取ろうとしていた。しかし、向こうの大学に書類の記入を依頼すると、授業を受けずに研究のみを実施する場合はST1ではなくInternshipという扱いでPR3を申請しろとの連絡が来た(先に申請料を払わなくてよかった…)。

ちなみに申請費用がPR3の方が圧倒的に高かった。ST1でも3万円くらいするので高いと思っていたが、PR3は5万円ほど…。地方勢にとっては東京に行くのも大変なのに…ビザ取得は馬鹿にならない。

 

その2

最新の情報を手に入れる

そもそも、デンマークが日本人の滞在先としてあまりメジャーではないということもあり、一般の人が発信しているデンマークビザの情報の絶対量が少ない。「デンマーク ビザ 申請」などで検索すると、ブログやデンマーク大使館の古い情報などばかりがヒットする。

私も騙されたうちの一人だが、「ビザの申請には東京の大使館に赴く必要がある」という情報は2019年現在、間違っている。

現在、大使館や名誉大使館はビザ申請および発給には関与していない(最終的にビザに関する通知書が届くのは大使館だが)。2019年1月から、ビザ発給業務はVFS Global社に外注化されたらしい。というわけで申請予約は下記サイトから↓

日にちだけでなく時間まで簡単に指定予約できる!

www.vfsglobal.com

 

 

さて、ここからは

申請手順について

デンマークのPR3についてのみ記載するが、デンマークビザの場合には大筋としては同じような手順だと思われる。

 

まずは…

デンマークビザのサイトで申請フォームを確認する。

下記URLからサイトに跳べる。

New to Denmark

www.nyidanmark.dk

申請するビザを選択すると、その申請フォームを手に入れることができる。すべて英語だが、このサイトにすべての情報が記載されている。

ビザの種類によって発給にかかる期間が異なり、その期間についての記載があるので要確認。加えて、2か月かかるなら2か月前に申請に行けばいっか~と考えていると、間に合わない可能性あり(詳しくは後述)。

 

申請手法としては、オンライン申請とペーパー申請の2種類が選べる。

これは後から隅々まで読んで確認してわかったことだが、オンライン申請の方が早いみたい。

オンラインの場合に注意すべきことは、書類を申請してから2週間以内に生体認証を取りに行く必要があるということ。上記の東京のビザ申請センターで予約が取れることを確認してから…の方がいいだろう。

オンラインだと申請の追跡などもできるようなので、今から考えるとオンラインの方がいいと思う。

 

まずは、取得したいビザのcase IDを取得する。このとき、パスポートが必要。

取得したIDを入力してから、申請費用を振り込む。私はクレジットカード払いにした。費用がDKK(デンマーククローネ)で表示されているため、実際に日本円でいくら支払ったのかは、カード決済が決定するまでわからなかった。一応、なるべく円高な日?を狙ってはみたが…

引き落とされた額は、両替手数料・海外事務手数料併せて1DKK=16.63円くらい。当時の為替レートが約16.3円だから、併せて2%くらい上乗せされていた。まあそんなもんかな?

あと、このときの支払い領収書を忘れずにプリントアウトしておくこと。申請必要書類の一つなので。

 

その後は、申請フォームを埋める。

申請フォームは2つのパートから構成されている。オンライン申請の場合には、最初に受け入れ側(向こうの大学)が記入する必要がある。その後、受け入れ側からそのパスワード・IDを教えてもらい、それを入力することで残りのapplicant パートを記入することができるようになる…という流れ。

私はペーパー申請を選んでしまったので、向こうの大学から記入済みのpdfファイルおよびWordファイルを送ってもらった。

 

記入が終われば、あとは必要書類を携えて東京の申請センターへ行くだけ!

必要書類の一つであるパスポートの全ページコピーは、記載がなかったためモノクロコピーとカラーコピー(こちらはスキャンしたものだが)の両方を持って行ったが、センターの職員はあまり詳しくないようで、どちらも受け取ってもらえた。

また、センターで提出した紙媒体の書類は、結果通知とともに戻ってくるのかと思いきや(充分レターパックに入るだろ...と思うのだが)、いずれも返却されなかった。重要な書類は提出前にコピーやスキャンをしておく方がよい。

 

センターの住所などは下記参照。

〒105-0014

東京都港区芝1-4-3 SANKI芝金杉橋ビル4F

合同会社VFSサービシズ・ジャパン

デンマークビザ申請センター

 芝公園駅から徒歩10分もかからないくらい。

大通りを挟んでタリーズコーヒーの向かいのビル。

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SANKIビル全貌

 

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VFSビザ申請センターは4F

 4Fまで上がってエレベーター前の廊下で待機。

予約時刻の約15分前に呼ばれて入室。

軽いボディチェックを受けた後、担当者に書類を渡して、生体認証登録および写真撮影をして終了。30~40分くらいで終わった。

申請センターでの手数料が3980円、

さらに書類やビザなどの郵送料金として2000円レターパックプラスなのに!!!)を支払った。東京まで自分で回収しに行くことも可能。

申請手順は以上。あとは結果通知を待つのみ。 

 

ビザ取得が渡航日までに間に合わない!?

私の場合はペーパー申請だったため、データがデンマークに届くのに時間かかってしまった。6月24日にセンターにて申請したが、デンマークに届いたのは7月2日だったらしい。発給期間はデンマークに届いてからカウントが始まるし、デンマークから日本に通知を送るのにも時間がかかる...これは完全なる誤算だった。このような事態に備えてもっと早めに申請しておくべきだった。どこかのブログで早めに申請することで後回しにされるという情報があったが、これは古い。結局、発給にかかる期間+1か月弱はみておいたほうがいいかも。余裕をもっての申請をお勧めする。

ビザ発給が出発日までに間に合わないとなると、入国審査が危うい。購入している往復航空券はもちろんビザフリーで滞在できる90日間をオーバーしているので、入国を拒否される可能性がある。色々調べたが、ビザフリーで入国した後(日本国籍保持者はビザフリーでの入国および90日以内の滞在が許されている)、取得したビザに変更することが不可能ではなさそうだったが、そもそも片道航空券で入国審査を切り抜けられるかどうかは博打。入国したあとどのように変更手続きをするのかも不明だった。

 

VFS申請センターに確認したところ、デンマークからの結果通知はまず東京のデンマーク大使館に届くらしい。そしてVFSセンターの職員が大使館にその確認・回収に行くのは毎週月曜だけ。結果通知が届いている人には月曜中にメールで連絡、適宜郵送という流れ。いつ結果通知が届くかなどについてはセンターに問い合わせても回答は得られない。

デンマーク移民局にメールで問い合わせると、個人的な質問なので電話しろ、とのこと。仕方なく国際電話で今の状況を確認しようと問い合わせたが、待ち時間だけで20分くらい浪費した。しかも向こうの英語が聞き取りにくいわこちらの英語をちゃんと聞き取る気もあまりないわ...とにかく対応が不親切なので、有力な情報は得られず。デンマーク側が申請データを受け取ってから目標期限内には結果を郵送する、と言い張るだけ。ちなみに自分のCase order IDを伝えると、データ受領日は教えてもらえた。

最終的には、デンマーク大使館にメールで結果通知が届いていないかどうか(英語で)問い合わせたところ、届いている、との返信がもらえた。(デンマーク大使館は現在、ビザに関する問い合わせを電話では受け付けていない。)

というわけで、なんとか渡航前に滞在許可を取得できた。よかった...。

 

ちなみに、送られてきた滞在許可証は、文書3枚だけ。

果たして、こんな原本とコピーの区別もつかないような紙きれで入国できるのか...?

無事入国できたら、更新します。